MATSUKI CO.,LTD.

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2024年ゴールデンウィーク休業のお知らせ

株式会社松希は、下記の通りゴールデンウィークの休業日とさせていただきます。

 

2024年5月3日(金)~2024年5月6日(月)

ご繁忙の折柄何かとご迷惑をおかけすることと存じますが
何卒ご了承のほど、よろしくお願い申し上げます。

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2025SS MILANO UNICA REPORT

今回もイタリア・ミラノで開催されるMILANO UNICA 25SSへ行ってきました。

飛行機が到着するマルペンサ空港はミラノから北西50kmほどの場所にあり、スイス国境からも近いのでさすがに寒いですが、ミラノに着くと日本とそこまで気温が変わらずアウターがなくても過ごせる日もありました。

イタリアも暖冬の傾向があるようで昨年のクリスマスは15℃近くまで気温が上がったようです。

街中は完全にコロナ禍を抜け出しドゥオモ周辺は観光客で賑わっておりショッピングなどを楽しんでいる光景が見られました。

UNICA会場も欧米からの来場者は多く、アジア圏も日本、韓国も徐々に戻りつつある印象ですが中国からがコロナ前に比べまだ少なく感じます。

 

まず生地のコスト・生産に関してですが、イタリアではエネルギー費、原料自体の高騰は落ち着き一年前に比べても安くなっているようですが円安/ユーロ高の影響で実際に買うとなると値上がりはやむを得ない状況です。

エネルギー供給も安定し松希が見たメーカーでは3~3.5か月で仕上げられるようになり通常通りに戻っていました。

ただ、英国ものはまだ生地値も上がり円安/ポンド高の為、さらに値上がりしており、納期もまだ4~4.5か月ほどかかり早めの企画が必要になりそうです。

 

25SSの打ち出しとして、シルク混のスーツ地が増えた印象です。

まだまだ強撚糸や太番手の糸を使ったハリコシのある英国クラシック、ヴィンテージ風なクオリティの提案はありますが徐々に落ち着きイタリアらしい柔らかく光沢のある素材が目につきます。

他にもリネン混のスーツ、ジャケット地の提案が多かったです。

当然夏の素材のため以前からコレクションに入っていましたが、コロナ中は制限されていたパーティーやバケーションがヨーロッパでは復活し今まで以上に豊富でした。

 

また、もう一つの流れとしてイタリアを中心にもう一度WOOL 100%をはじめとする天然繊維の素材の価値を見直されているようです。いっときは量販店を中心にポリエステル、ビスコース混のカジュアルセットアップ向けの生地が売れたようですが最近はWOOL 100%の素材の需要が再度高まっているようです。

カラーは全体的にトーンが明るくなり、特にトレンドだったベージュ、ブラウンはその傾向でこの2色だけでもカラーバリエーションが豊富になっています。

また、24AWからの流れでホワイト系も多くオフホワイトやアイボリー、エクリュといった、ホワイトの中でも様々なカラーが見られました。

日本ではなかなかリネン素材やベージュ、ブラウン、ホワイトのスーツ、ジャケットが浸透していくのは難しいですが、そういったトレンドや文化を浸透させていくのも松希の使命だと思っています。

毎シーズンイタリア、イギリスをはじめとするトレンドをどれだけ日本風に落とし込めるかを考えながら企画をしているので、バンチを見て頂く際は是非トレンドなどを感じ取りながらオーダーを楽しんで頂けたらなと思います。

 

Words: Shogo Makita

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2024A/W PITTI UOMO 105 REPORT

PITTI IMMAGINE UOMO 105 For 24 AUTUMN / WINTER

“PITTI TIME” REPORT

 

年明けの開催が恒例になっているPITTI UOMOへ今年も行ってきました。今回は2024年秋冬コレクションの展示になります。
コロナショックを乗り越えたファッション業界は、ヨーロッパやアメリカを中心に再び勢いを取り戻しつつあり、今回の来場者もそういった国の来場者が多かったようです。一方で中国などアジア諸国は回復の途中にあるようです。

 

以前はLARDRNIを筆頭にスーツなどクラシカルなスタイルの提案が目立っていたPITTIですが、ここ数年は時代の変化とともに提案されるスタイルも変化を遂げてきました。ファッションは時代を表すと言いますが、いまの時代は合理的でかつ自然体なもの、そして生活に溶け込むファッションが求められているのだと感じています。

 

今回のPITTIで感じたポイントは、上質で表情のある素材、テーラーリング技術を駆使した自然体で上品なアイテム、ホワイトを中心とした優しいナチュラルカラーのコーディネートの3つです。
ベースカラーはホワイト、ライトグレー、ライトベージュがメインになっており、そこに淡いトーンのパープルやスカイブルー、グリーンなどを組み合わせたコーディネートが来季のトレンドと言えそうです。これから買い足すものはネイビーやグレーにしてもワントーン明るいモノを選ぶのが良いかもしれません。
ドレスアイテムとして目立っていたのはダブルブレステッドのスーツやジャケットです。
素材はフランネルやブークレなど表情のあるものを使った提案が非常に目立っており、コーデュロイの提案もかなりのボリュームでした。コーデュロイにしても色のトーンを上記のようなものにすることで、カントリーというより上品で洗練されたテイストに仕上げているのが印象的でした。ニットと組み合わせたスーツの着こなしは、もはや定番として認められているような雰囲気を感じました。今後も実用的で快適なものというのは、セオリーに拘らず受け入れられていくのかもしれません。
今回はコートやブルゾンの首元にファーをあしらうモデルが非常に増えていました。
来季はリッチな空気感をまとったアイテムが中心になっていきそうです。
ブースのウィンドウは雪山やリッチなヴィラを連想させるウィンターリゾートをイメージした打ち出しが多かったです。
また、キャンプなどアウトドアなライフスタイルは世界的にも人気が高まっているので、カジュアルやスポーツ寄りのメーカーは、よりリアルなアウトドアスタイルの打ち出しが目立っていました。

 

MATSUKIの24AWコレクションでは、上質なウール原料を使用したホワイトフランネルなど、ビジネススーツ以外で楽しめる素材もたくさん仕込んでいます。テーラードアイテムの幅は年々広がっているので、自分にぴったりのアイテムをお気に入りの生地で仕立てみるのは如何でしょうか。

24AWコレクションの立ち上がりを楽しみにお待ちください。

 

Words: Takuya Ito

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新年のご挨拶

松希は本日より新年の仕事始めとなります。

社員一同邁進して参りますので、何卒宜しくお願い申し上げます。

 

一月一日に発生した令和6年能登半島地震により、被害に遭われた皆さまには心よりお見舞い申し上げます。

被災された方々のご無事と一日も早い復興を願っています。

 

MATSUKI

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年末年始休業日のお知らせ

拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

平素は格別のお引立てを賜り厚く御礼申し上げます。

 

さて、標記に就きまして、誠に勝手ながら下記のスケジュールとさせていただきます。

何卒ご了承賜ります様よろしくお願い申し上げます。

 

最終出荷日  12/27 (水)

年末年始休暇 12/29 (金) 〜 1/4 (木)

年始営業日  1/5 (金)

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適格請求書発行事業者登録番号のお知らせ

2023年10月1日に開始するインボイス制度につきまして、

適格請求書発行事業者の登録番号をご案内します。

 

登録番号 T9180001083778

・上記の登録番号はCOMPANYのページにも表示しております。
こちらの国税庁のサイトからもご確認いただけます。

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Fratelli Tallia di Delfino120周年記念ノベルティのご案内

今年、創業120周年を迎えたFratelli Tallia di Delfinoからスーツをご注文のお客様への特別な記念品のご案内です。

Fratelli Tallia di Delfinoの素材を使用した上質なアイテムは、スーツのコーディネートを上品にアップデートしてくれます。

※一部店舗において取り扱いがない場合がございます。


 

 オリジナル タイ

下記の対象品番をお選びいただいたお客様にもれなく1本差し上げます。色はランダムですのでご了承下さい。

 

  • 対象品番  No.1 Suit Fratelli Tallia di Delfinoバンチ内 42801~42807

※2.8m以上のご注文に限ります。

 

  • 対象品番 Gentleman’s Wardrobeバンチ内 全品番

※1.8m以上のご注文に限ります。

 


 

 オリジナル チーフ

下記の対象品番をお選びいただいたお客様 先着1000名様に1枚差し上げます。

 

  • 対象品番 No.1 Suit Fratelli Tallia di Delfino内 42808~42869

※2.8m以上のご注文に限ります。

 

  • 対象品番 No.6 Jacket & Trousers内 22704~22717

※1.8m以上のご注文に限ります。

 


 

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2024AW MILANO UNICA REPORT

世界最大規模の生地展示会であるMILANO UNICA(2024秋冬シーズン向け)に行ってきました。

コロナ禍では出展を控えたりコレクションを絞っていたメーカーも多かったですが、今回はコロナが明けたこととスーツスタイルに適した秋冬シーズン向けということもあり、各メーカー非常に力の入ったコレクションを展開していました。来場者も多く賑わいを取り戻していましたが、コロナ前に非常に多かったアジアのバイヤー(中国や日本、韓国)はやや少なかった印象です。8月末に日本でもMATSUKI展示会としてインポートメーカーの展示会を開催するので、数十社にもなる各メーカーとは今回もしっかりと打ち合わせをしてきました。

 

エネルギー問題についてはある程度の見通しが立つようになり、前シーズンのような季中値上げやサーチャージ別途という前代未聞のプライス設定はほとんどのメーカーで無くなりました。ただし原料、生産、貿易どの部分を切り取ってもコストが上がってきてしまっているうえに円安も重なり、残念ながら生地値が安くなったという感覚は得られませんでした。その分は納得できる価値のあるものをいかに提案できるかが勝負になりそうです。

 

24AWの打ち出しとして各社一番目立っていたのは<ヴィンテージルック>のコレクションです。近年はヴィンテージミックスのようなコーディネートへの注目が高まっており、市場の盛り上がりともリンクするものでした。クラシカルな英国トレンドの流れから、一歩踏み込んだヴィンテージルックに進んだような印象です。太めの糸を使用したしっかりとした素材や複数のカラーをミックスした杢糸の素材がその中心になっていましたが、24AWらしいヴィンテージルックは洗練さを加えたものがポイントになりそうです。ただ生地が厚いものや杢糸使いではかなり渋く古い印象になってしまうので、色使いや柄、フィニッシングなどMATSUKIらしい工夫を加えたものを来季コレクションに組み入れていきたいと思っています。

 

カラーは深みのあるグレーが中心になりそうです。ホワイト系やパープル、グリーンも24SSから継続して提案が多かったです。特にホワイトフランネルには注目しています。24SSのときもそうでしたが(リネンなど)、季節を感じさせる素材感というのは一つのキーワードです。その代表的なものとしてフランネルやブークレ素材が目立っていました。

 

今回はジャケット素材やコート素材の提案が多かったことも特徴の一つで、理由を聞くと欧米ではジャケットやコートの売れ行きが好調で素材の受注もかなり増えているからとのことでした。イタリア出張中に私たちが現地のレストランに行くと、真夏はイタリア人でも流石にジャケットを着ていない方も見かけますが、それ以外のシーズンでは装いのマナーとしてどの方もジャケットを羽織っていて、こういった部分はとても美しいと感じます。人々の往来が完全に戻った欧米では、ジャケットが売れるというのは必然なのかもしれません。

 

最後にもう一つ感じた点は、メーカーブースの人気格差です。近年の消費傾向は<本物志向>がより高まっていると感じていますがこれはその表れであると思います。メーカーとして高いクオリティと歴史を誇るTALLIA DI DELFINOやErmenegldo Zegnaのブースは連日超満員でした。またORIGINALと言われるような究極の定番素材を持っているFox Brothersなどのメーカーも賑わいを見せていました。質の高い情報を集ることが出来て、より多くの選択肢から選べるようになった現代では中途半端なものは売れないという傾向は我々としても強く感じています。<本物志向>は元々私たちのテーマの一つでもあるので、メーカーとの強固な関係性を今後も大切にしながら、見せかけではない<本物の生地>を編集・開発していきたいと考えています。

 

MATSUKIの24AWコレクションでは、オーダーアイテムをより堪能して頂けるような特別な素材をたくさん揃えていく予定ですのでぜひ楽しみにしていてください。

そんな先まで待てない方にお知らせ致します。お盆前後からMATSUKIの23AWコレクションが全国で展開スタートします。スペシャルなインポート素材や国産素材も盛り沢山ですので、お近くのオーダーショップやMATSUKIのシュミレーションサイトでぜひチェックしてみてください。

 

 

Words: Takuya Ito

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